◆読書案内◆ 大修館(国語総合)/『宇治拾遺物語』 (角川ソフィア文庫)ほか ◆引用◆ 「(前略)見れば、既に我が家に移りて、煙・炎、くゆりけるまで、おほかた、向かひのつらに立ちて眺めければ、「あさましきこと。」とて、人ども、来とぶらひけれど、騒がず。「いかに。」と、人、言ひければ、向かひに立ちて、家の焼くるを見て、うちうなづきて、 時々笑ひけり。「あはれ、しつるせうとくかな。年ごろは、わろく書きけるものかな。」と言ふときに、とぶらひに来たる者ども、「こはいかに、かくては立ち給へるぞ。あさましきことかな。物のつき給へるか。」と言ひければ、「なんでふ、物のつくべきぞ。年ごろ、不動尊の火炎をあしく書きけるなり。今見れば、かうこそ燃えけれと、心得つるなり」(後略)」
大雑把な口語訳: 絵仏師良秀は自宅が火事になっているのに慌て騒がずただそれを見て「もうけた」と頷いている。周囲が「何かに取り憑かれたか」といぶかると、良秀は「これまで不動明王の炎がうまく描けていなかった。こう燃えるんだと分かった」と言った。
※大変重いので下げます。戦争絡みです。大丈夫という方はスクロールしてください。
リストはWikipediaの「主な空襲」に主要都市の情報を足したものです。 地方都市を訪ねて駅前道路が広いと「もしかしてここも…」と思います。
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