投稿時昇順・カテゴリ分けなしの一覧です
「鯉魚」
アントーニョ×菊(岡本かの子「鯉魚」オマージュ、1580年代) 高槻は摂津国嶋上、今の京都市と大阪市の中間に位置する。伊勢物語にも歌われた芥川が市中を流れるこの町は、領主高山右近の手により福音の響く切支丹の楽園となってい […]
2019年3月12日
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不自由な僕等
アルフレッド×菊(国×国/国×人/人×人(戦後パラレル)) それは未だ病床から頭の離れない菊を見舞った冬の日だった。 「………人違い……?」 そうに違いない。なにせ、さっき自分の目で横たわる菊を見たばかりだ。だから今アル […]
2019年3月9日
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Tempora mutantur, et nos mutamur in illis.
アーサー×菊 (続「我等が我等であった日々」) 国同士の会話に言語の壁はない。とはいえ国同士との会話だけで外交は成立しないから、国際公用語たる英語、フランス語あたりは耳慣れしておかなければならないと菊は諭され、開国後しば […]
2019年3月8日
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我等が我等であった日々
アーサー×菊 真面目一方だと思っていた菊の意外な一面を見たのは、個人授業の時だった。「………ひとごろし……?」「は?」なぜその発言がでてきたのか全くつかめない、どちらかというとロマンスの話をしていたのではと眉をしかめると […]
2019年3月8日
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運命は斯くの如く扉を叩く
ギルベルト×本田菊(続「救済者に救済を」) 街頭テレビの人だかりの中に頭一つ飛び出た人影を見つけ、菊はうろうろとさまよわせていた眼をほころばせた。身長も顔立ちも、髪の色さえ違うのに、なぜ馴染んでいるんだ、あの人は。ギルベ […]
2019年3月6日
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救済者に救済を
ギルベルト×本田菊 6年ぶりに偏屈じじいが音楽祭を開くという。ワグナー、なあ。頬杖をついて貰ったチケットを振る。いい悪いで言えばそりゃあいいんだろうが、若干ケレン味が過ぎるのでそう好きではない作曲家、更に普墺戦争で坊ちゃ […]
2019年3月6日
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相聞歌
サディク×菊(書家パラレル、『巷説シリーズ』ダブルパロ) 土曜日の午後は小学生を、平日隔日の夜は大人達を相手にした本田書道教室は、師範同様生徒の方も代々という家が多く、小規模ながら潰れずに続いてきた。自身高名な書家であっ […]
2019年3月6日
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愛しいの貴方
菊×湾(漫画家パラレル) 「はい、どーぞっ」フランシスは菊の前の応接机にどんと段ボールを置いた。「はい?」「全部、本田菊様宛て。……じゃないな、キャラ宛てが8割だけど、まあ結局菊ちゃん宛て」こわごわと段ボールを開いた菊は […]
2019年3月6日
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永月(ながつき)
王耀+枢軸組+菊 渡そうとした極早生のみかんを受け取る腕はこたつに潜ったまま、仕方なく茶色の頭にぽてんとのせた――それがスイッチだったらしい。「思い出した!」こたつに埋めていたからだを勢いよく出して、フェリシアーノはたて […]
2019年3月6日
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産れ出た理由
王耀+菊 血と炎の中から誕生した国は多い。よって近代国家の記念日はしばしば勝利の日となる。革命しかり、独立戦争しかり。それは「自分たち」をもぎ取った日である。 「おめでとうございます」そう言って花束を渡した菊に、王は苦笑 […]
2019年3月6日
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